Dimension ハイスクール 第1話「ひらめきの天才」

退屈破壊 常識破壊 君に見せたい超展開

ほんとマジそれ。このOPハチャメチャに好き。

 

前回、人の感想が読みたいとか言いながら、自分は事実を並べただけで1つも感想を書いていなかったことに気づきました。普段は「すごい」「やばい」「かわいい」「すき」しか語彙が無いのに無理するからですね。見てない人にも頭のおかしさを知って欲しいので、あらすじまみれなのは諦めてください。

 

<謝罪>蒼井翔太さんのお写真は円盤3巻ではなく2巻の特典でした。お詫びして訂正いたします。ってことは8話までに顔出しするのか。ロックマンにありがちな隠しラスボスだと思ってたのに。

 

 

第1話 「ひらめきの天才」

西暦2019年。人類は絶滅の危機に直面する。この物語はそれを阻止するために命を懸けて戦うヒーローたちの物語。の、予定である。

物語は主人公が学校の玄関前で隕石疑惑のある石を拾うところから始まる。なんで拾っちゃったんだろう。拾ってどうする気だったんだろう。これが人類絶滅へのカウントダウンの始まりであった。

 

OPとCMを挟んで場面は物理の補習中の教室へ移動。あまりにも当たり前になってたので忘れていましたが、実写パートはアニメパートと音圧を合わせるためにオールアフレコです。*1何回聞いても先生のドップラー効果モノマネは音の高さが変わらない。黄川田くんは練り消し作って投げています。コイツどうやって3年生になったんだ?病弱な水上くんが咳をしたので心配になって声をかけますが、桃谷先生が好きすぎて補習に出ている緑ヶ丘くんに「うるさいバカ(意訳)」と2人揃って煽られます。主人公の目が死んでいる。

問題プリント解いてるとガッタガタ揺れる主人公の机。原因はさっき拾った石。コイツ浮かぶぞ?なんかチープにふよふよ浮いてる。つんつんつつく黄川田・水上。先生の授業を邪魔されてイラっときた緑ヶ丘くんは石を窓から投げ捨てます。※危ないので絶対にやってはいけません。「どうしました?」と訊く先生にはにこやかに答えるのに補習メンのことは「さっさと戻れ」と邪険に扱う。性格悪いぞコイツ。

プリントに戻ると窓から飛び込んでくるさっきの石。そして浮く。物理的に有り得ない現象が気になってつついてしまう先生。ここまでで5人全員が石を触ってしまいました。なんで触っちゃたんだろう。触らなければ良かったのに。突然目覚めた石曰く、「この俺に触れた君たちこそ予言の勇者だ。恐るべき破壊の魔神を退治して欲しい。このままだと君たち人類は絶滅する」って喋ってる間に石を窓から投げる主人公。※危ないので絶対にやってはいけません。彼に言わせれば飛んで浮いて喋る石は「悪質なイタズラ。カメラが仕込んであってうろたえる様子を見て笑ってるんだ。浮いてるのは新型ドローンかなんかだ」と。ネガティブ。世の中に良いことなんかない、と言い切る彼にはいったい何があったのか。育てたバジルに虫がつくくらいでこんなにネガティブになる?ならないよね?ここもっと掘り下げて欲しい。主人公なのに背景が何も見えてこない。すごい気になる。

そしてまた飛んでくる石。こんな仕打ちをされたのは初めてだ!こうなったら強制的に連れて行く!!と、何の説明も無しに2次元空間へ5人を吹っ飛ばす。ひどくない?普通なんかもうちょっと説明あって同意を得ない?ひどくない???

 

それにしても、紙粘土ぎゅってしたみたいな灰色の塊に顔がついてて表情が変わって喋るのシュール。

 

ここからアニメパート。5人とも床に転がっている。

目覚めた主人公たちは自分たちがアニメになっていることを自覚できてる。ビジュアルが変わっているのでまずはどれが誰か確認。「なんでマンガ?」「アニメって言ってね」のあたり、黄川田くんの非ヲタ感がすげぇ。「なんじゃこりゃあああああ」と叫んだ緑ヶ丘くんは夢だと思ってるし。幼馴染のはずの主人公に「消えろ消えろ」はなかなかひどい。先生は目覚めると同時に夢だって認識するし。「先生!同じ夢の中にいるなんて光栄です!」コイツ真剣におかしいぞ。先生のきもちわるいオタクか?大丈夫か?

「うわあああああ俺の手があああああああああああああ。……あれ?なんともない?」って己の胸をまさぐる緑ヶ丘くん。これも当たり前になりすぎて忘れてましたが、アニメパートはモーションキャプチャーです。動いているのはご本人たちです。斬新。なのでバグというか技術の限界というか腕が他の物を貫通するんですよね。これを超能力で済ませる水上くんと黄川田くんは絶対に成績が悪い。ていうか、さっきから水上くんは1人だけ何か楽しそう。先生は夢ということにしたようです。が石が出てきて「夢じゃない」とか言います。「なんで石が喋る!」「俺はこう見えて生き物なの」「うわあ便利な喋るペットキャラきたー!でも、もっと可愛いのがいいな。しっぽがあるとか、首がとれても大丈夫、とか」ここで確信した。この作品で1番ヤバいのはこの水色のヤツだ、と。実際ヤバい。めちゃくちゃヤバい。追々説明する。3話あたりに。

「ここはな、お前らのいる3次元世界とは別の次元、2次元の世界だ。この世界は崩壊寸前、破壊の魔神の攻撃を受けてこうなった。唯一この教室は次元のはざまにあって崩壊を免れている。お告げではお前たち4人が破壊の魔神を倒すはずなんだ。お前たち4人こそ、選ばれし勇者なんだ!」

「5人いるけど?」

 スプーディオ、数かぞえられない説の始まり。何回同じミスをしたら気が済むんだね、君は。えぇ?ってねちっこい上司なら言うね。5話まで終わった今も誰1人として勇者として戦おうという意思がないところが、この作品の大好きなところです。なんなら逃げようとするし。スプーディオの長い話の間にも黄川田くんは水上くんを危険のないように気遣うし、白山くんが人数を数える時にはちゃんと手を挙げるし、こいつ好き。たぶんいいやつ。でも緑ヶ丘くんとはすぐケンカする。教室のドアも窓も開きません。「俺の鉄骨タックルを受けてみろ!」黄川田くんは脳筋ですね。脳筋です。もともと台本上にあった鉄骨○○はここだけだそうです。これから先は中の人のアドリブ。キャラ紹介でも使ってるフレーズだったのにここだけって。なお喋る石はここに5人連れてくるのにエネルギー使い果たして元の世界には戻せないとか。使えないな。なんだその便利なone-way ticket。「帰せないけど帰る方法はある」って話になると地響きと共に正面黒板の壁から巨大生物が生えてきたところで前半終了です。

 

~CM~

 

「どうもどうもー。ぼくの名前はスフィンクス・パラメソス。3次元のご一行様いらっしゃ~い。よく来たねー。大歓迎。あのさぁ、ひとつ聞くけど謎解きは好きかな?ぼかぁ好きだね。ということでスフィンクス・パラメソスの出す謎 解いてみよう!絶対のルールに従ってもし正解したら解放しちゃうぜ。軽い。ひたすらに軽いコイツが破壊の魔神とやらか。ビジュアルもただのスフィンクス。でも大事なこと言った。謎が解けたら3次元世界に帰してもらえる。ここ重要。「この夢、突然過ぎてついていけません」視聴者の気持ちを代弁してくれる先生ありがとう。でも最近気づいた!このスピード感こそがDimensionハイスクールなんだなって。ハマってしまった視聴者、振り落とされないように必死。「がんばれー!謎を解くんだ!それが勇者の戦いだ!」ずっと思ってる。お前も手伝え。無責任じゃないのか。

さて第1問

 初めての謎解き。「解けないと大変なことになるぞ」これ、先に説明するべきだよね。だって誰も真面目に解いてないもんね。わいわいとただ思いついた4文字の単語並べてるだけだもん。連想ゲームかよ。天下統一!織田信長!お館様ああああああ!!!!!その間にも他の3人を見下しながら先生を褒め称える緑ヶ丘。ブレない。こいつは本当にブレない。そうこうする間にTIME UP。

「君たちは全員不正解ってこと。誰か1人いただくからね。じゃあ、1番熟した感じの君にROCK ON!」スフィンクスの目から出たビームに何かを吸い取られくずおれる先生。先生は「絶妙にしっとりしてて、噛んだ後にじわーっとまた別の旨みが広がって」生きてて良かったー!ってレベルで美味しかったらしいです。食レポが上手い。もうこの方向で食べていった方がいいと思う。「言ってなかったか?頑張って謎解きしないとあいつに食われるんだ!」言ってないし。それこそ先に説明するべきだし。この石マジで使えないぞ。食われてしまった先生は息してない。死んじゃってる。でも触れることすら出来ない。それがこの世界のお約束だからね。辛い。この時の先生のデスマスクQUOカードにするDスク、狂っていてとても好きです。

 

続いて第2問

 今度はさすがに必死になって解こうとする。学年1の秀才の緑ヶ丘くんが意外と役に立たない。上のびよびよ。パニックになっている黄川田・水上ペアを無視して真面目に説いてる白山くん。びよびよ。波形。波形といったらドップラー効果。から何がどうなったのかよく分からないけど、それが決め手になって解答にたどり着く。第1話では問題がちょいちょい画面からアウトして「一緒に考えるとか不可能だろ」という感想を抱かせる。カウントダウンも途中で1分くらい飛ぶし。解かせる気あるのか。ないだろ。そしてほぼ役に立たなかった緑ヶ丘。スフィンクスは正解を出されたショックでこんらんしている。

 

教室に帰還。実写に戻ります。先生も生き返りました。良かったね。「みなさん何があったか覚えてます?」この時はまだお互いに敬語だったね。一緒に変な体験重ねて仲良くなったね。「集団幻覚…ありえません」まだ認めない先生。黄川田くんは正解を出した白山くんの肩を掴んで力任せに揺さぶりながら「ひらめきの天才」と褒め称えます。黄川田くん、なんで不良なんかやってるんだろう。ていうか本当に不良なんだろうか。ビジュアルだけじゃないのか。あれは何だったんだろうねってしてると「夢じゃねぇって言ってるだろ」と喋る石再登場。来なくていい。既に迷惑がられている。スフィンクス絶対のルール、食われた者はもし復活したとしても1番大切なものを失う」「二度と来るなああああああああああああああああああああ」三度(みたび)投げられる石。白山くんの気持ちは痛いほどよく分かる。そういう話は連れて行く前にしろ。この石、マジで常に説明が足らない。

「1番大切なものを失う……ハッ!」慌ててスマホを確認する先生。デイトレードで稼いだ私のお金が消えてる。俺の金が…授業の合間をぬって必死で稼いだ俺の金があああああああああああああ!!!!!!!!!返せえええええええええ俺の金を返せええええええええええ!!!!!!!!どこ行ったあの石ころめえええええええええええ粉々にしてくれるわあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」先生、人格も顔面も崩壊してます。先生と石の関係が気になってこれは第2話も見ざるを得ませんね!見ますよね!見てね!ラジオ情報によれば確か金額にして100万円ほど。先生の金の亡者っぷりを前にしてさすがの緑ヶ丘くんもびっくり。尻もちついたまま立てません。「立てるか、流星」「気安く名前を呼ぶな、白山」過去、この二人の間に何かあった様子。こじれている。これは期待できる。つまりこのパーティーは2+2+1だ。おいしい。一方その頃しゃべる石は、どこかの木の根元で眠り込んでいた。

夜、ベランダで植木鉢に水をやっている白山くん。「1番大切なものか……」果てして彼の1番大切なものは何なのか。あまりにも平凡以外の描写がなくて全然分からない。はやく失ってみて欲しい。ここで第1話はおしまい。

 

ED。「いつも変わらないメシとみそ汁」初めて聞いた時はこの歌詞はただのおもしろフレーズだと思っていたのに。いまではもうこんなに心に響くのに。

 

 

ぶっちゃけ第1話は世界観の説明がほとんどで、第2話以降の気の狂いっぷり(褒めてる)に比べれば全然可愛いもの。でも第1話を最後まで見てもらえたら、先生の強烈さに惹きつけられると思うんだけどなぁ。

先生の1番大切なものが「お金」っていうのが、大人のリアルさでいいなぁ。これから先も毎回こんなギャグのノリで行くと思うじゃないですか。まさか泣いたり苦しんだりするようになるとは。息抜きのために見るアニメだと思ってた。この時は。ほんと。ぶっちゃけ推しが出ているにも関わらず、あんまり期待してなかったの申し訳ない。今ではとにかく大好き。毎回何が起こるのか楽しみで仕方ない。

アニメかどうか問題。ふだんアニメ見ない私から見てこれはアニメ。実写パートもドラマの文法じゃなくてアニメの文法で作られてるなって感じする。実写ドラマとして実写パートを差し出したら、全体的に大げさなつくりになってると思う。感覚で語ってるから異論は大いに認める。

 

実写があってアニメの世界に入って、っていう手法自体はとくに新しくないのかもしれないけれど、おもしろいことやろうって意気込みを持って作られているなと思います。第1話を見たらとりあえず第2話まで見て。

 

 

*1:ただし6話と12話は実写パートがほぼアドリブなのでアフレコではありません